大阪・関西万博 TEAM EXPO 2025 出展
リチウムイオンバッテリーの回収・資源循環の確立とサステナブルリサイクルの実現
株式会社エマルションフローテクノロジーズ(以下 EFT)は、2025年8月15日~17日に開催された「大阪・関西万博 TEAM EXPO パビリオン(フューチャーライフヴィレッジ内)」において、マークテック株式会社、リーテックリニューアブル エナジーソリューションズ株式会社、KDDI株式会社、株式会社商船三井と共に「リチウムイオンバッテリーの回収・資源循環の確立とサステナブルリサイクルの実現」をテーマに展示・トークイベントを実施しました。
展示「Re-CIRCLE」の全体像(8月15日〜8月17日)
展示では、廃棄バッテリーからレアメタルを回収し、新たなバッテリー製品へと循環させるプロセスを、各社の強みを活かした技術とともに一連の循環プロセスとして紹介しました。
- KDDI:スマートフォンやドローンのバッテリー回収サポート
- リーテックRES:セル分析と高純度Black Massの生成
- EFT: 溶媒抽出技術「エマルションフロー」によるレアメタル分離抽出
- マークテック:リサイクル材の性能・成分組成分析
- 商船三井:リサイクル材・バッテリーのグローバル輸送
ブースにはそれぞれの取り組みを象徴する展示物も並び、KDDIの携帯電話の分解サンプルやドローン、商船三井の次世代船舶模型、リーテックRESからリチウムイオン電池用防爆ボックス、マークテックは検査機器、EFTからは装置模型とレアメタルサンプルを紹介。来場者が資源循環の仕組みを直感的に体感できる場となり、 多くの方から「循環システムを作ることが大事」「子ども世代のために安心できる未来を」といった共感の声が寄せられました。
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トークイベント概要(8月15日)
パネルディスカッション
出展5社の代表が登壇し、それぞれの事業紹介と来場者との質疑応答を行いました。
当社EFTからは代表取締役社長CEOの鈴木が登壇し、革新的溶媒抽出技術「エマルションフロー」技術の特長や、それを活用した資源循環や環境保全を両立する事業ビジョンを紹介しました。
来場者からは特に「リサイクルして得た素材等に、どのように価値を生み出し、そして消費者にその価値をどう伝えていくのか」といったビジネス視点の質問が出されました。これにより、技術的課題の解決に加え、消費者への価値伝達がいかに重要であるかが共有され、経済的持続性と社会的認知の両面での課題意識が明確になりました。
トークセッション「会って話せばわかる」
佐内正史氏(写真家)と笠井智廣氏(リーテックRES代表)を迎え、文化的・社会的な視点から未来社会を語り合いました。
佐内氏からは、アインシュタインが残した「人類の理解を超える問い」を例に、私たちが次世代に課題や探究心を引き継いでいくことの大切さが語られました。また、何億光年先の宇宙の話題にも触れながら、「未来は遠い世界のことではなく、私たちの日常や感性の中にすでに息づいている」との視点を提示されました。
笠井氏からは、資源循環の先にある社会像や、日常生活と未来とのつながりについて具体的な事例を交えながら解説がありました。
こうした対話を通じて、すなわち会場の皆さんと「会って話すこと」で、会場全体で「未来は待つものではなく、私たち一人ひとりの一歩から始まる」という意識を共有し、理解する(かわる)ことができました。
終始盛況で、専門家と来場者が直接意見を交わし合う場となり、展示とあわせて未来社会への共感と行動のきっかけを広げる時間となりました。
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EFTの挑戦
EFTは、日本原子力研究開発機構の研究から生まれた革新的溶媒抽出技術「エマルションフロー」を軸に、
- 資源循環事業(リチウムイオン電池リサイクル)
- 環境ソリューション事業(PFAS等の汚染物質回収)
を展開しています。
今回の万博出展を通じて、スタートアップとして大企業と共創し、資源循環や環境保全に係る日本発のイノベーションを世界に発信できたことは大きな成果です。今後も「分離技術で社会を変革し、サステナブルな未来を創る」ことを目指し挑戦を続けます。
参考リンク
TEAM EXPO 2025公式サイト: https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/C10445